四季を楽しむ
その時だけ魅せる、大自然の輝き
伊吹山の四季 ~ 春 ~

伊吹山の春はふもとから少しずつ始まります。料金所を抜けて8.6㎞地点(標高700m)までの道のりには山桜があちこちに咲き、4月中旬頃から約2週間、ふもとから順番に開花してきます。桜が咲いても標高1,000m以上の場所では残雪も珍しくありません。伊吹山山頂のお花畑に咲く高山植物では4月初旬頃に咲くショジョウバカマやアマナなどが一番乗りで開花し、5月に入るとニリンソウ・グンナイフウロなどの色鮮やかな花々が次々と咲いていきます。冬には雪で覆われていた伊吹山も6月を迎えると目にも鮮やかな新緑の山へと生まれ変わります。
ニリンソウ

グンナイフウロ

伊吹山の四季 ~ 夏 ~

伊吹山の1年で最も快適に過ごせるのがこの季節です。ふもとから標高を上げるにつれて、どんどん空気が冷たく清々しくなるのを肌で感じることが出来ます。7月中旬から8月の始めにかけての伊吹山の山頂は、まさに百花繚乱。高山植物が咲き乱れ山頂は色鮮やかなお花畑になります。夏に咲く高山植物には、シモツケソウ、イブキトラノオ、イブキフウロ、オオバギボウシ、キリンソウ、クガイソウ、コオニユリ、メタカラコウ、ルリトラノオ、シシウドなどがあります。色鮮やかなピンク色のシモツケソウが一面に広がる山頂の風景は、伊吹山の夏のお花畑の代名詞です。また、期間限定の夜間営業中には、早朝のご来光や、満天の星に埋め尽くされる夜空に出会え、日中とは違った伊吹山の表情を知ることが出来ます。
山頂駐車場近辺では運が良ければ天然記念物のイヌワシを見ることもでき、悠々と大空を飛ぶその姿を目当てに全国から訪れる人がいるほどです。
シモツケソウ

ルリトラノオ

伊吹山の四季 ~ 秋 ~

秋の伊吹山も見どころがいっぱいです。9月の初旬頃にサラシナショウマがお花畑を埋め尽くし白い穂を揺らす様子は、秋の伊吹山で最も美しい風景の一つです。その他にもイブキトリカブト・アキノキリンソウ・イブキアザミ・シロヨメナ・リンドウなどが咲き、高山植物の百花繚乱が続きます。
さらに秋の伊吹山の大きな魅力は紅葉です。標高差の気温の違いにより伊吹山の紅葉の時期は長く、10月中旬頃に山頂から徐々に色づき始めます。11月の中旬頃にかけてゆっくりとふもとまで下りてきます。また、秋は空気が澄んでいる日が多く、遠くまで見渡せ絶景が楽しめる季節でもあります。
サラシナショウマ

リンドウ

紅葉の見どころ

標高1377m 山頂:10月初旬~中旬

標高1260m スカイテラス:10月中旬~下旬

標高900m 上平寺越駐車場:10月下旬~11月初旬

標高400m以下:11月中旬~11月下旬
夜の伊吹山を楽しむ
夏季夜間オールナイト営業について
毎年、ご来光や雲海・夜の星空など絶景をお楽しみいただける特別な期間として、夏季夜間オールナイト営業を実施しております。普段はなかなか見られない伊吹山からの星空、雲海、ご来光など、自然の魅力を気軽に体験できる絶好の機会です。友人や家族みんなでの素敵な思い出作りにぴったり!オールナイト営業日は山頂駐車場内で日没後から90分程度、夏の星空生解説「いぶきのよぞら」を行っています。参加費無料・予約不要ですのでお気軽にお立ち寄りください☆(天候不良時は中止となります)

伊吹山からの星空。雲や月明かりのない夜は夏の天の川を肉眼で見ることもできます。空気の澄んだ伊吹山からの絶景をゆっくりとお楽しみください。

伊吹山星空生解説「いぶきのよぞら」見頃の星や星座、神話や宇宙のお話などなど、伊吹山星空ナビゲーターが90分間生解説でご案内します☆

標高1,260mの山頂駐車場で車中泊!下界の熱帯夜とは無縁の涼しい夜の伊吹山をご堪能ください♪

伊吹山からは南西に滋賀の夜景、南東に岐阜愛知の夜景を望み、高所ならではの遠くまで広がる夜景をお楽しみいただけます。(写真は岐阜空愛知方面の濃尾平野の夜景)

夏の伊吹山の朝はなんといってもご来光。朝4時ごろから少しずつ空が青白くなり、東の空は次第に朝焼けのオレンジ色に染まります。日の出の絶景は忘れられない思い出に。

一般的に雲海は秋に出やすいとされていますが、伊吹山では夏の早朝に現れる確率が高いです。遠く彼方まで覆う雲の海の景色はまさに別世界。驚きと感動が待っています。
- 7~8月の金、土、祝日前日、お盆の週にオールナイト営業を実施しております。
- 通行料金はドライブウェイを退出するまで1回分のお支払いのみです。
- オールナイト営業日は翌日にまたがってドライブウェイ内にご滞在いただけます。また、車両を山頂駐車場に停めて、山頂の山小屋での宿泊も可能です。※山小屋要予約
- オールナイト営業日は車中泊をお楽しみいただけます。
- 山頂への深夜登山も可能です。夜の山は非常に暗く、周囲に明かりはありませんので事前にライトをご持参下さい。
- オールナイト営業日は日没から90分程度、山頂駐車場にて夏の星空案内を実施しております。参加無料、予約不要ですので、お気軽にお立ち寄り下さい。※天候不良時は中止となります。
夏季夜間オールナイト営業に関する諸注意
日中とは違い、夜間につきましては環境が大きく変化します。
以下、安全に楽しくご滞在いただく際の諸注意ですので、ご協力の程よろしくお願いします。
- 急激な天候変化による霧や雨で視界が悪くなることがあります。制限速度を遵守して下さい。
- 山頂駐車場内において火器器具の使用は禁止しております。
- 山頂でテントを張ることはできません。ただし、山頂駐車場内の山頂側と谷側の一部駐車区画(大型バス駐車場を除く)に限り、駐車された区画内にのみ小規模のテントを設置が可能です。
※駐車場はアスファルト舗装です。テントのペグの打ち込みはできません。
※設置状況により当社が危険と判断した場合は撤去をお願いする場合があります。
※混雑具合により設置をお断りする場合があります。 - シカやイタチなどの野生動物が道路上に飛び出してくる場合があります。夜間お車を走行する際は十分にご注意下さい。
- 動物を見たり夜景の撮影の為、路上に駐停車することは禁止しております。駐停車は安全な場所:待避所や上平寺越駐車場にてお願いします。
- 動物が落とした落石が路上に落ちている場合があります。ご通行の際は十分にご注意下さい。
- 路上で異常を発見した場合や緊急事態の際は、伊吹山ドライブウェイ管理事務所(0584-43-1155)までご連絡下さい。
- 夜間営業の内容を変更する場合がございます。変更の際はお知らせページにてご案内します。
- 夜間営業のご案内は毎年6月中旬までにホームページ内のお知らせページにて発表いたします。
ヒメボタルについて
水辺に棲息するゲンジボタルと違い、ヒメボタルは陸棲のホタルで明かりのない自然林で暮らしています。伊吹山のヒメボタルは幼虫の頃にカタツムリを食べて成長し、成虫になるのに2年の歳月を要します。成虫になったヒメボタルの体長は5mm~8mmほどの大きさで、オスはメスを求めて飛行し、交尾を行う為の過程としてフラッシュのような鋭い光を放ちます。成虫の寿命はわずか数日で、その間に必死に光を放ちながら命を紡いでいます。
伊吹山山頂に棲むヒメボタルは7月初旬~中旬頃の22時頃から明け方にかけて光を放っています。
伊吹山ドライブウェイでは、7月のオールナイト営業日にヒメボタル鑑賞を楽しむことができます。


ヒメボタルの観察に関する諸注意
- ヒメボタルはライトの光が当たると発光をやめてしまいます。7月第1週~第3週のオールナイト営業日の夜に山頂駐車場内にライトの光を抑えるための赤いセロファンを用意しています。登山道を歩く際には赤いセロファンをライトに付けてご移動下さい。
- 立ち止まって鑑賞する際は、ライトの電源をお切りください。その際はお足元には充分ご注意下さい。
ペルセウス座流星群について
ペルセウス座流星群は、ペルセウス座γ(ガンマ)星付近を放射点として出現する流星群で、12月のふたご座流星群、1月のしぶんぎ座流星群とともに三大流星群と呼ばれ、毎年安定してたくさんの流星を見ることができることで人気の流星群です。
ペルセウス座流星群は毎年ちょうどお盆の頃(8/12、13)に極大(ピーク)を迎えます。極大日の前後数日は、ペルセウス座流星群の影響と思われる流星を見ることができます。
ペルセウス座は北の空に浮かぶW字形の星座カシオペア座の近くにあります。ペルセウス座を探す時はこのW字形を目印にしましょう。伊吹山はカシオペア座やペルセウス座の見える北の空が大きく開けているため、鑑賞地としては最適の場所です。ただ、流星群は放射点からだけでなくどこからでも流れます。なるべく空全体を見渡すように眺めることが流星群をたくさん見るコツです。伊吹山ドライブウェイではお盆の週もオールナイト営業を実施しております。思う存分流星群鑑賞をお楽しみください。


天体望遠鏡で楽しむ「伊吹山星空観望会」は2025年をもって終了しました。星空生解説「いぶきのよぞら」はこれまでどおり開催してまいります。
伊吹山の気象について

伊吹山は日本海型気候と太平洋型気候との境にあたり、冬季に日本海から吹きぬける冷たい季節風が影響して、気象状況は高山帯と似ています。山頂の気圧は860ヘクトパスカルで、水は85~90℃で沸騰します。気温は四季を通じて、平地より8~10℃程低く、夏でも涼しく快適です。冬季は嵐になるとしばしばセントエルモの火(先端放電)の現象が起き、樹木には美しい樹氷ができます。
伊吹山の植生について
伊吹山の植物について

滋賀県で最高峰の伊吹山(1,377.4m)は、日本のほぼ中央に位置し、北方系の植物が南下してきたり、また日本海に近い関係もあって、日本海側に分布の本拠をもつ植物も存在します。さらに典型的な石灰岩地帯ということや冬の寒冷な季節風の影響を受けて、好石灰植物や美しい広葉草原(お花畑)が見られます。また、古い山なので特産種(固有種)も存在します。昔から草本植物や薬草の宝庫として知られ、多くの学者により調査がなされる植物研究史上貴重な山なのです。
伊吹山全体では、シダ植物以上の高等植物が約1,350種分布していますが、そのうちお花畑など山頂一帯には約350種が見られます。
伊吹山の植物分布の特色
石灰岩地帯であるため、石灰岩地を好む植物が多数見られます。 (例:イブキシモツケ、イブキコゴメグサなど)
山頂付近には、高山植物または亜高山性植物と通称されるものが多くあります。
(例:イブキトラノオ、グンナイフウロ、メタカラコウ、ニッコウキスゲなど)
北方からの分布の西南限となっているものに、グンナイフウロ、エゾフウロ、キンバイソウなど日本海要素の植物が多数見られます。これは日本海側斜面に発生、または分布の本拠をもつ多雪地帯の植物をいいます。
( 例:イブキトリカブトなど)
伊吹山は古い山なので、特産種が見られます。伊吹山は石灰岩地という特殊性をもち、また中腹以上がやや高山的な気象条件になるため、残存した種があったり、新種形成が行われたりしたと考えられます。
(例:コイブキアザミ、イブキコゴメグサ、ミヤマコアザミ、ルリトラノオなど)
イブキシモツケ

キンバイソウ

ニッコウキスゲ

イブキコゴメグサ

山頂の開花・植生に関する諸注意
- 開花時期は気候によって変動致しますのでご注意下さい。
- 開花情報(春夏限定)は「開花・紅葉情報」で随時更新しますのでご確認下さい。
- 個別の開花状況についてはお気軽にお問い合わせ下さい。
- 伊吹山登山道に咲く花の詳細はHP内の「花写真集」にも掲載しております。
伊吹山ドライブウェイ管理事務所 電話番号:0584-43-1155(代表)
※電話受付時間:9:00~17:30(営業期間中(4月第3土曜日~11月最終日曜日)毎日対応しています)
各種お問い合わせ
運営・管理:日本自動車道株式会社
岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原1586番地
TEL:0584-43-1155
FAX:0584-43-5898


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